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「首長会議後押し」想定 広島市長 平和宣言の文案

 広島市の松井一実市長は24日の会見で、8月6日の平和記念式典で読み上げる平和宣言について、核兵器保有国を含めた各国の為政者が核兵器のない世界を目指す状況をつくるため、「平和首長会議が後押しすることを想定しながら書きたい」と述べた。

 松井市長は「厳しい国際情勢、国内情勢があるにしても、勇気を持って(為政者に)行動してもらいたい」と核兵器のない世界が今後の目指すべき姿であると強調。「(平和宣言の)継続性を重視しながら、しっかり言っているということが分かるようにしたい」と国内外に発信する意気込みを見せた。ことしの文案を検討する有識者や被爆者の懇談会は、26日に開く。

 また、25日でリニューアルオープンから1カ月を迎える原爆資料館(中区)の本館については「多くの来館者があり、被爆の実相を伝える方向性の相当部分は認知してもらっている」との認識を示した。市民の意見も整理しながら、より良い展示を模索するという。(野田華奈子)

(2019年5月25日朝刊掲載)

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