×

ニュース

原発の早期稼働要望 国会議員に中経連 TPP参加も

 中国経済連合会の山下隆会長(中国電力会長)たち幹部役員は8日、中国地方選出の国会議員らとの懇談会を東京都内で開き、安全性が確認された原発の早期再稼働や環太平洋連携協定(TPP)への参加などを求めた。

 自民党の政権復帰後は初めて。地元選出の与野党議員や秘書約40人が出席した。民主党政権時代のエネルギー戦略の抜本的見直しや交通基盤の整備などを要望書で提案。山下会長は「工場撤退など地域の衰退が深刻化している」とし、経済再生のため成長戦略の具体化を求めた。

 中経連側は、昨年9月に策定された「2030年代原発ゼロ」を目指す戦略を「責任ある選択とは到底言えない」と批判。「安定かつ安価な供給確保のため」として原発の早期再稼働を求めた。

 自民党の逢沢一郎氏(岡山1区)は「ものづくりが中心の中国地方の特性を考えれば、安全性を確保しての再稼働が正しい政策判断と思う」と述べた。(山本洋子)

(2013年3月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ