平和への願い 七宝焼作品展 被爆者の田中さん
13年3月18日
七宝作家で被爆者の田中稔子さん(74)=広島市東区=が、反核平和の祈りを込めた最新作「アンブレラピース」を発表した。南区の福屋広島駅前店で開催中の作品展「七宝ARTforPEACE」で公開している。無料。20日まで。
銅などの金属板にガラス粉を焼き付ける七宝焼。最新作「アンブレラピース」は縦約90センチ、横約80センチ。傘の下に原爆ドームや傷ついたハトを描き、「核の傘」から抜け出す願いを込めた。田中さんが主宰する教室の生徒も、灯籠流しや折り鶴を描いた作品を出展している。
田中さんは6歳の時、爆心地から2・3キロの牛田町(現東区)で被爆。頭や右腕にやけどを負った。七宝焼を始めて間もなく半世紀。「これからも平和への思いを作品に注ぎたい」と話した。
会場のチャリティーコーナーでは、七宝焼アクセサリーなどを販売。収益の全額を米国の核廃絶運動団体へ贈る。
(2013年3月16日朝刊掲載)
銅などの金属板にガラス粉を焼き付ける七宝焼。最新作「アンブレラピース」は縦約90センチ、横約80センチ。傘の下に原爆ドームや傷ついたハトを描き、「核の傘」から抜け出す願いを込めた。田中さんが主宰する教室の生徒も、灯籠流しや折り鶴を描いた作品を出展している。
田中さんは6歳の時、爆心地から2・3キロの牛田町(現東区)で被爆。頭や右腕にやけどを負った。七宝焼を始めて間もなく半世紀。「これからも平和への思いを作品に注ぎたい」と話した。
会場のチャリティーコーナーでは、七宝焼アクセサリーなどを販売。収益の全額を米国の核廃絶運動団体へ贈る。
(2013年3月16日朝刊掲載)