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核兵器廃絶訴え中区で署名活動 ヒバクシャ連絡会

 広島の被爆者7団体などでつくる「ヒバクシャ国際署名広島県推進連絡会」は28日、広島市中区の元安橋で署名を集めた。米国が爆発を伴わない臨界前核実験を2月に実施していたことが明らかになる中、被爆者たち30人が核兵器廃絶や核兵器禁止条約の早期発効などを訴えた。

 県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之理事長代行(77)や、もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(74)たちが「地道な活動だが、一筆一筆が力になる」などとPR。市民や国内外からの観光客たちに協力を求めた。アルゼンチンから来たパトリシア・ゴンサレスさん(65)は「核兵器がなくなり、世界が平和になるように」と名前を書いていた。

 連絡会は昨年3月に結成し、現在は80団体・個人が参加。今月26日時点で50万1860筆を集めており、2020年までに140万筆を目指す。今回は21~30日を大規模な行動期間と位置付け、県内各地で計6回の署名活動を展開。この日は30分間で320筆を集めた。

(2019年5月29日朝刊掲載)

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