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空襲や原爆 語り合う ジュニアライターと新潟・長岡南中生

 平和をテーマに取材・活動している中国新聞のジュニアライターと、修学旅行で広島市を訪れた新潟県長岡市の長岡南中の2年生が12日、中区のホテルで平和交流会を開いた。

 ジュニアライター9人と、長岡南中144人が参加した。まず同中の生徒が1945年8月1日夜に起きた長岡空襲について発表。米軍による焼夷(しょうい)弾攻撃で、市街地の8割を焼失し、約1480人が亡くなった経緯を述べた。

 続いて、ジュニアライターが同年8月6日に広島に落とされた原爆の被害について話した。建物疎開の作業中に死亡した約7200人の動員学徒を紹介。4千~5千人いたとされる両親を失った原爆孤児についても、漫画「はだしのゲン」を引用して説明した。

 さらに6人ずつがパネリストになり意見を交換。「平和を維持するため、今日における課題は何」との司会者からの問いに対して、「いじめ」「感謝の心がない」「理解し合う心を持てていない」などと答えていた。

 「明日から自分にできること」では、「思いやりを持つ」「仲良くする」「国や文化の違いを尊重する」「知る、伝える」といった意見が出た。参加者は、平和に向け、それぞれが実際に行動する大切さを共有した。

 最後に、長岡南中の梶原顕志郎さん(14)が「平和について一緒に深く考えられて良かった。広島で得たものを長岡に持ち帰って広げたい」と話した。

 長岡南中からの呼び掛けを受け、ジュニアライターとの交流が始まって2年。昨年夏には、ジュニアライター2人が長岡市を訪れ、長岡空襲を学び、平和フォーラムにも参加した。(二井理江)

(2013年3月18日朝刊掲載)

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