×

ニュース

初代会長 畠中さんしのぶ 小頭症患者らの「きのこ会」

■記者 明知隼二

 胎内被爆した原爆小頭症患者と家族たちでつくる「きのこ会」の初代会長で、昨年11月に92歳で亡くなった岩国市の畠中国三さんをしのぶ会が22日、広島市中区の原爆資料館であった。

 畠中さんは小頭症の次女百合子さん(63)に常に寄り添い、被爆との因果関係を国に認めさせることなどに力を尽くした。テレビ画面に映し出された生前の姿に、40人の出席者は黙とうをささげた。

 親たちも高齢化が進み、亡くなった人も多い。秋信利彦事務局長(74)は「親に代わり、患者を兄弟姉妹のように見守っていきましょう」と呼び掛けた。

 この日、2003年以来、空席が続いていたきのこ会の会長に、二代目会長の故長岡千鶴野さんの次男義夫さん(59)=広島市安佐南区=を選んだ。

(2009年3月23日朝刊掲載)

関連記事
コラム 天風録 「きのこ会」初代会長亡くなる (08年12月25日)日付
「きのこ会」初代会長 畠中国三さんが死去 (08年12月19日)

年別アーカイブ