×

ニュース

「世界との懸け橋に」 高校生平和大使 中区で結団式

 核兵器廃絶を訴える「高校生平和大使」の結団式が16日、広島市中区のJMSアステールプラザであった。過去最多となる16都道府県の23人が参加。8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れ、全国から集めた署名とともに平和の願いを発信する。

 メンバーは広島、長崎両市を拠点とする市民団体「高校生平和大使派遣委員会」の小早川健共同代表(安佐南区)から任命証を受け取り、それぞれ意気込みを語った。

 県内からは3人が選ばれた。父方の祖父が広島で被爆した基町高2年の牟田悠一郎さん(16)=東区=は「被爆者の平和への願いや祈りを受け継ぎたい」と強調した。広島大付属高2年の松田小春さん(16)=南区=は「日本と世界の懸け橋となりたい」。県立広島高2年の北畑希実(のぞみ)さん(16)=尾道市=は、母方の祖父が被爆したことに触れ「被爆3世として平和の大切さを訴える」と誓った。

 高校生平和大使は22代目で任期は1年間。公募で集まった約500人から選ばれた。(神田真臣)

(2019年6月17日朝刊掲載)

年別アーカイブ