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「誤りない 断言のはず」 地上イージス山口資料 阿武町長 苦言

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)への配備計画を巡り、防衛省が山口県側に示した説明資料の数値にずれがあった問題で、計画に反対する阿武町の花田憲彦町長は「国は山口の資料に誤りはないと断言したはずだ」と苦言を呈した。

 同省は資料作成時、米グーグルの衛星写真を利用したサービス「グーグルアース」を使用。演習場に隣接する阿武町の高台の標高を国土地理院の数値と比べ2メートル高く記載していた。花田町長は「(ずれを)ミスではないと国は言うが適切ではない。公表データで誤解を招けば住民の不信感は高まる」と指摘した。

 もう一つの候補地がある秋田県でもグーグルアースの使用で調査ミスが発覚。村岡嗣政知事は報道陣に「なぜ(グーグルの)数字を取ったのか確認したい」と述べ、同省に経緯の説明を求める考えを強調。秋田での調査ミスを踏まえ「データには丁寧な説明を心掛けてほしい」と注文した。(和多正憲)

(2019年6月21日朝刊掲載)

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