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山口の現地で高台を実測へ 地上イージス数値ずれ 防衛相が表明

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の陸上自衛隊むつみ演習場(萩市)への配備計画を巡り、防衛省が作成した説明資料に記された高台の標高の数値にずれがあった問題で、岩屋毅防衛相は21日、現地で高台を実測し、あらためて正しい数値を示す方針を明らかにした。

 防衛省は山口県側に示した資料を作る際、米グーグルの衛星写真を利用したサービス「グーグルアース」を使用。「西台」と呼ばれる高台の標高を、国土地理院のデータより2メートル高い576メートルと記していた。

 岩屋氏は記者会見で「使用する地図のデータによって高さが変わってきている。実測し、精緻な数字を示す」と説明。ずれがあったことについては「ただちに間違いだとは考えない」とし、むつみ演習場を「適地」とした検討結果に影響しないとの見方も示した。

 一方、もう一つの候補地の陸自新屋演習場(秋田市)を「適地」とした調査の説明資料で、他の調査対象地の山の仰角を過大に記載する誤りがあったことなどを踏まえ、「私どもの不手際で不信を買ってしまったことは事実だ」と強調。17日に訪れた秋田市に続き、山口県にも自ら赴いて今後の対応を説明する姿勢をあらためて示した。(田中美千子)

(2019年6月22日朝刊掲載)

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