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豪在住・森本さん作 被爆体験絵本 広島市に寄贈 NPOなど

 オーストラリア在住の絵本作家森本順子さん(80)が広島での被爆体験を描いた絵本「わたしのヒロシマ」3500冊を18日、森本さんと交流があるNPO法人などが広島市に寄贈した。市は市内の旅館やホテルに配り、広島を訪れる観光客に読んでもらう。

 贈り主は、西区のNPO法人HPS国際ボランティア(佐藤広枝理事長)と、森本さんのファンや作品に共感する人たちでつくる配布プロジェクト実行委員会(茶山ちえ子委員長)。佐藤理事長と茶山委員長がこの日、広島国際会議場(中区)に谷川晃国際平和推進部長を訪ね、目録を手渡した。

 森本さんは13歳の時、現在の西区三篠町にあった自宅で被爆した。絵本は縦23センチ、横21センチの40ページ。被爆前の穏やかな暮らしや原爆の惨状、復興の歩みなどを描いている。両団体は「ヒロシマの真実を学ぶ一助になれば」と話している。

(2013年3月19日朝刊掲載)

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