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核廃絶 世界の動き学ぶ 東京でオスロ会議報告会

 ノルウェー政府が主催し、核兵器の非人道性を話し合ったオスロでの国際会議の報告会が19日、東京都内であった。会議に出席した非政府組織(NGO)や日本政府代表団のメンバーが論点などを紹介。大学生を中心に約50人が核兵器廃絶に向けた世界の動きを学んだ。

 「核なき北東アジア」を目指す日本、韓国の若者のネットワーク「BANg(バング)―NEA」などの主催。NGOピースボートの川崎哲共同代表や、日本被団協の田中煕巳(てるみ)事務局長たち6人が講演した。

 川崎氏は会議を受けて「核兵器保有国が主導する現在の『秩序』から、非保有国による新しい規範づくりに向かう」と強調。福島第1原発事故による放射線被害が頻繁に話題になったことも紹介した。

 日本反核法律家協会の大久保賢一事務局長は、被爆地の広島、長崎を記憶する重要性をアピールしたと説明。「無差別に多くの命を奪い、68年たっても被爆者を苦しめる残酷さを、核の問題を考える大前提にしなければならない」と指摘した。(藤村潤平)

(2013年3月20日朝刊掲載)

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