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児童がガイド 被爆遺構巡り 中区の幟町小 5年生が調べ伝える

 広島市中区の幟町小の児童が25日、学校周辺の被爆遺構や被爆樹木などを巡り歩く「のぼり平和ウォーク」に取り組んだ。ガイド役の5年生が、事前に調べたことを3、4年生に説明する形で、地域の原爆被害を学んだ。

 総合学習の一環で、児童が自らの言葉で平和を語り、発信する体験を重ねることが目的。計234人が5、6人ずつに分かれ、爆心地から約1.4キロで被爆したシダレヤナギや、被爆から10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんが通った幟町中など10カ所を訪れた。

 広島流川教会にも立ち寄り、原爆で焼け焦げた木を組んで作られた被爆十字架を見学。全焼した当時の教会の写真を見せながら、5年生が「これは和解と平和を祈り求めるシンボルです」と説明。下級生は真剣な表情で聞き入った。

 5年の熊川咲紋(さあや)さん(10)=中区=は「資料をたくさん読んで準備した。原爆の恐ろしさをしっかり伝えることができた」と話した。(新山京子)

(2019年6月26日朝刊掲載)

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