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基町高生描く「原爆の絵」30点 黒瀬で展示会

 基町高(広島市中区)の生徒が被爆者の証言を基に描いた「原爆の絵」の複製画などを展示する原爆展が28日、東広島市黒瀬町の黒瀬生涯学習センターで始まった。30日まで。無料。

 「原爆の絵」は30点。「川」は、全身にやけどを負った人が川で流されている様子や岸によじ登ろうと腕を伸ばす人を描く。「生きたい、助けてと手を伸ばした人が大勢いたことを伝えたい」と記した生徒の解説文も添えられている。

 同町の臨床心理士川崎茜さん(27)は「高齢化する被爆者の体験を伝える大切さを再認識した。自分も学び直したい」と話していた。会場には、1945年の呉空襲で焼かれて文字盤が溶けた時計や「呉海軍工廠(こうしょう)」と書かれたアルミの弁当箱なども並んでいる。

 市原水協の主催。7月23日~8月25日、同市の八本松、西条、高屋、福富町の4カ所で巡回展示する。綿岡さん☎082(423)0712。

(2019年6月29日朝刊掲載)

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