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11団体2個人に助成 ピースグラント2019 ヒロシマ平和創造基金

被爆建物本刊行など 221万円

 公益財団法人ヒロシマ平和創造基金(理事長・岡畠鉄也中国新聞社社長)は28日、被爆体験の継承や平和につながる国内外の事業や取り組みを支援する「ヒロシマピースグラント2019」の助成対象に、11団体と2個人を選んだと発表した。助成総額は221万3千円。

 対象は、広島市内で最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」についてまとめた本の刊行や、ノーベル平和賞授賞式で被爆者として初めて演説した広島市出身でカナダ在住のサーロー節子さんを追ったドキュメンタリーの制作など。

 ヒロシマピースグラントは広島国際文化財団が1995年に創設し、2013年に同基金が引き継いだ。通算25回目となる今回は広島、岡山、神奈川、福岡、東京の5都県と、海外は米国とカナダから合わせて37件の応募があった。

 助成先は次の通り。(かっこ内は所在地、代表者=敬称略)

 【団体】湘南とアジアの若者による未来創造事業実行委員会(神奈川県藤沢市、和賀井稔)▽ヒロシマ「 」継ぐ展実行委員会(東京都武蔵野市、久保田涼子)▽広島文学資料保全の会(広島市中区、土屋時子)▽NPO法人ベトナム友の会―ヒロシマ(安佐北区、吉田基昭)▽Not Just A Survivor Film LLC(米ニューヨーク、竹内道)▽全米日系人博物館(米ロサンゼルス、アン・バロウズ)▽インドチャイ倶楽部ひろしま(東広島市、ジェームス・ジョーセフ)▽旧被服支廠の保全を願う懇談会(広島市南区、中西巌)▽被爆体験を継承する会(同、甲斐晶子)▽サーバント(庄原市、折口智朗)▽UFO(福岡市、五味伸之)

 【個人】竹内良男(東京都立川市)▽好村幸(カナダ、ノースバンクーバー)

(2019年6月29日朝刊掲載)

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