×

ニュース

核軍縮・TPP 決意語る 岸田外相 東京で市民と意見交換

 岸田文雄外相(広島1区)が、公募した市民と今後の日本の外交を語る会が20日、東京都内であった。核軍縮や環太平洋連携協定(TPP)などの課題について約130人と意見交換した。

 岸田外相は、外交施策の柱や日本を取り巻く国際情勢、大臣の日々の仕事ぶりなどを紹介。その上で、被爆地広島の出身であることに触れ、「核軍縮に思い入れがある。一つの使命として取り組みたい」と強調した。

 TPPに関しては、会場から「国益を必ず守るというが、本当に守れるのか」と懸念する声が上がった。岸田外相は「農林水産業は産業の在り方に加え、自然や防災、食の安全といった切り口で考えることも大事。強い気持ちで交渉に臨む必要がある」と答えた。

 語る会は2002年4月、川口順子外相(当時)が「開かれた外務省」を掲げて始めた。全国の各都市を巡回し、近年は年1回のペースで開催。中国地方では、03年11月に広島市中区で開かれている。(藤村潤平)

(2013年3月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ