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NPT会議へ方策探る 原水禁など 世界大会 27日開幕

 原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会実行委員会は3日、東京都内で記者会見し、今夏の大会の概要を発表した。27日に福島市で開幕し、広島市で8月4~6日、長崎市で同7~9日に開催。来年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け、核兵器廃絶の流れを強める方策を探る。

 福島では、脱原発の道筋や東京電力福島第1原発事故の被災者支援について議論する。広島では国際シンポジウムや分科会を通し、核兵器禁止条約の早期発効に向けた取り組みなどを考える。長崎では最終日に大会宣言を採択する。

 ことしは世界大会に合わせ、連合、KAKKIN(旧核禁会議)との3者で新たな署名運動も始める。日本政府による禁止条約の批准や2025年までの核兵器廃絶を迫る内容。来年のNPT再検討会議への1千万人分の提出を目指す。大会会期中に広島、長崎でそれぞれキックオフ集会を開く。

 原水禁の藤本泰成事務局長は「大会では、世界の核廃絶をどう引っ張るのか、被爆国日本の政府や市民の取り組みを考えたい」と話した。(田中美千子)

(2019年7月4日朝刊掲載)

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