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被爆2世の入会促進 江田島市原爆被害者の会 活動の維持へ協力期待

 広島県江田島市江田島町の被爆者たちでつくる「江田島市原爆被害者の会」は17日、総会を開き、被爆2世に入会を促す方針を決めた。会員の減少や高齢化により組織運営が難しくなっているためで事務作業などでの協力を期待している。

 総会は同町の江田島市民センター別館であり、会員17人が出席した。大原忠会長(78)が県内に34ある被爆者団体のうち14団体で2世会員がいることなどを説明。当面は会員の知り合いを中心に加入を呼び掛ける方針を確認した。

 同会は市内唯一の被爆者団体。被爆体験証言や年1回、慰霊祭を開くなどの活動を続けている。会員はピーク時で400人近くいたが、現在は99人(2日時点)にまで減少。平均年齢は80歳を超える。

 ただ、被爆2世は就職や結婚などで島を離れている人も多く、どれだけ加入数が増えるかは見通せない。大原会長は「活動を続けていくために一人でも多くの人の協力をお願いしたい」としている。(三浦充博)

(2019年7月18日朝刊掲載)

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