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原爆の記憶 継承誓う 県立広島商業高で慰霊祭

 広島市中区の県立広島商業高で21日、前身の広島商業学校の原爆犠牲者を追悼する慰霊祭があった。遺族や在校生たち約100人が参列し、原爆で亡くなった生徒や教職員計137人を悼んだ。

 参列者は黙とうし、祭壇に花を手向けた。3年坂井佑菜さん(17)が「平成が終わり令和となった今、原爆の記憶が薄れてきている。平和について深く考え、次の世代に伝えていくことが必要」と、生徒会長の追悼の言葉を代読した。

 遺族を代表し、当時3年だった兄を亡くした泰田(たいだ)康二朗さん(81)が「後輩の皆さんに平和の礎を固めてほしい」と謝辞を述べた。慰霊祭の前には、当時の2年生の被爆証言を聴く平和学習もあった。(野田華奈子)

(2019年7月23日朝刊掲載)

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