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核兵器廃絶求め中区で署名活動 被爆者たち17人

 広島の被爆者7団体などでつくる「ヒバクシャ国際署名広島県推進連絡会」は22日、広島市中区紙屋町の繁華街で核兵器廃絶を求める署名を集めた。被爆者たち17人が参加し、日本政府に対する核兵器禁止条約への署名・批准と早期発効を訴えた。

 県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之理事長代行(77)や、もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(74)たちが「核兵器廃絶を目指しましょう」と呼び掛け、買い物客や観光客たちに協力を求めた。

 オーストラリアから観光で訪れたカイリー・ワリスさん(22)は署名後、「原爆資料館に行き、核兵器による惨劇を二度と繰り返してはならないと強く思った」と話した。

 連絡会は昨年3月に結成。現在、81団体と個人が参加し、原則2カ月に1回、街頭で署名活動をする。今年6月末時点で50万6130筆が集まり、2020年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議までに県民の約半数の140万筆を目指す。この日は30分間で約180筆を集めた。

(2019年7月23日朝刊掲載)

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