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「核兵器ない世界へ努力」 次期国連総会議長 慰霊碑に献花

 9月に始まる第74回国連総会の議長を務めるナイジェリアのティジャニ・ムハンマドバンデ氏が24日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。原爆資料館を見学するなどし、「核兵器のない世界の実現のため、最大限の努力をする」と述べた。

 松井一実市長と市役所で面会した後、公園に移動。原爆慰霊碑に花を手向け、犠牲者を悼んだ。原爆資料館では、滝川卓男館長の案内で壊滅した広島市街の様子を伝えるCGや、動員学徒が身に着けていた衣服などを見て回った。芳名録には「記憶することが大切で、資料館がその目的を果たしていることをうれしく思う。二度とこのようなことが起こらないように」と記した。

 見学後、報道陣の取材に対し、2020年に核拡散防止条約(NPT)再検討会議があることを踏まえ、「平和の大切さを心に留め、さまざまな機関と連携して核兵器の不安を払拭(ふっしょく)できるように力を尽くしたい」と話した。ムハンマドバンデ氏は外務省の招きで来日した。(江川裕介)

(2019年7月25日朝刊掲載)

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