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反核の訴え 首脳に届いた 倉敷の南中 5ヵ所から返信

 核保有国の首脳たちに核兵器廃絶や被爆地訪問を呼び掛ける手紙を送った岡山県倉敷市西富井、市立南中に返信が届いた。25日、2年生の代表9人が学年集会で、平和を訴える各国のメッセージを披露した。

 手紙は2月上旬、英国、中国、ロシアなどの大統領や首相たち8人に折り鶴を添えて送った。米国、フランス、インドの各駐日大使と国連広報局、ローマ法王庁の5カ所から返信があった。

 集会には2年生約380人が参加。仲禎仁君(14)たち手紙を送るプロジェクトの実行委員が、文面をスクリーンに映して紹介した。「皆さんの手紙と折り鶴は、ヒロシマ、ナガサキのメッセージの大切さを思い出させてくれる」(フランス)、「核兵器のない世界の実現へ力を合わせましょう」(インド)などと読み上げた。

 和訳のあるフランスとインドを除き、翻訳は実行委員が放課後にした。仲君は「自分たちの声が世界の指導者に届き感動した。引き続き平和や核廃絶について学び、理解を深めたい」と話していた。(小川満久)

(2013年3月26日朝刊掲載)

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