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世羅ゆかりの戦没者 28日に追悼 幅広い世代の参列訴え

 広島県世羅町にゆかりのある戦没者1275人の追悼式(同町主催)が28日午前10時から、世羅町寺町のせら文化センターである。高齢化などで遺族会の会員数は減っているが「犠牲を忘れまいと誓う場にしよう」と、幅広い世代の参列を呼び掛けている。

 追悼式では、同町遺族会の久保勤会長(77)=小国=が追悼の言葉を述べ、参加者が献花する。父親が1945年にフィリピンで戦死した久保会長は「戦没者の痛みを一人でも多くの人に伝える必要がある」と訴える。

 町内には旧3町ごとに戦没者たちを追悼する碑があり、同会が清掃などをしている。旧3町が合併した2004年には会員が約700人いたが、今年4月時点で432人に減少した。沖縄戦で父親を亡くした織田晃博事務局長(75)=伊尾=は「平和を願う思いを、子どもたちも引き継いでほしい」と話している。(神下慶吾)

(2019年7月25日朝刊掲載)

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