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岩国空襲 惨状忘れぬ 中央図書館 被爆の写真も展示

 第2次世界大戦の岩国空襲や原爆被害などについて伝える「原爆と戦争展」が、岩国市南岩国町の市中央図書館ロビーで開かれている。市民団体「岩国クスの会」の主催で、28日まで。(藤田智)

 岩国を含む県内各地の空襲や被爆直後を捉えた広島、長崎市の写真などのパネル約90枚が並ぶ。1945年3月から8月にかけて千人を超す死者が出た岩国空襲の展示コーナーでは、爆撃で地面が穴だらけになった岩国駅周辺や炎上する陸軍燃料廠(しょう)の空撮写真、由宇町で米軍機の機銃掃射を目撃した市民の証言などを紹介している。

 戦病死が相次いだ中国大陸や南方戦線、沖縄戦についても触れている。同会の落合紀久子事務局長(71)は「戦争がなぜ起き、どのような結果を生むのかを考える機会にしてほしい」と話している。入場無料。平日午前10時~午後7時。27日は午前9時半~午後5時、28日は午前9時半~午後3時。

(2019年7月25日朝刊掲載)

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