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平和願い 語り継ぐ 「原爆の子」碑前祭

 8月6日の原爆の日を前に、広島市中区の平和記念公園にある原爆の子の像の碑前祭が25日、現地であった。像のモデルで、被爆から10年後の12歳の時に白血病で亡くなった佐々木禎子さんが在籍した幟町中(中区)が主催。市内の小中学校36校から約450人が平和への誓いを新たにした。

 参加者全員で黙とうし、各校の代表者が折り鶴を手向けた。幟町中3年で生徒会長の河尻あすかさん(14)が平和アピール文を発表。非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))が核兵器禁止条約の実現に貢献したとし、「核なき世界を願う私たちにとって希望の光となった。被爆者の声を次世代に伝え、世界へ発信することが私たちの使命」と呼び掛けた。

 碑前祭は31回目となる。大州中(南区)の生徒が平和を願う歌詞を群読。参加者たちは「折り鶴」など2曲を合唱し、祈りに包まれた。(山下美波)

(2019年7月26日朝刊掲載)

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