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米の「高校生外交官」広島へ 女学院高生らと平和紡ぐ交流

 「高校生外交官」として広島市を訪れた米国の20人が、中区の原爆資料館や平和記念公園で被爆者や地元の広島女学院高の生徒たちと交流した。

 バージニア州などから来日した一行は25日、原爆資料館で被爆者の小倉桂子さん(81)=中区=と対面。被爆直後の様子や復興の道のりを英語で聞いた。キャサリン・ヤンさん(17)は「被爆後の病気や差別など知らない側面が多かった」と語った。

 その後、広島女学院高の生徒13人と合流。4班に分かれて原爆ドームなどを巡り、原爆の子の像に折り鶴をささげた。同高2年の藤永めぐみさん(16)は「原爆に関して多くの質問を受けた。もっと勉強しようと思った」と実感していた。

 AIG損害保険(東京)の主催。日米の高校生の交流を通して国際平和に貢献できる人材を育てようと1994年から続けている。(太田元)

(2019年7月28日朝刊掲載)

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