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被爆の実態 記者が学ぶ ヒロシマ講座開始 9人参加

 広島市主催のジャーナリスト研修「ヒロシマ講座」が28日、中区の広島国際会議場で始まった。国内のブロック紙や地方紙から25~35歳の記者9人が参加。被爆の実態を学び、8月6日の平和記念式典や市民の平和活動を取材し、国内外に発信する。同7日まで。

 市職員が被爆者支援策を解説後、市立大広島平和研究所の水本和実教授(核軍縮)が「ヒロシマと平和について」をテーマに講演。参加者は核兵器禁止条約成立後の課題や戦後の広島の平和運動などを学んだ。

 神奈川新聞(横浜市)の須藤望夢記者(35)は研修中、広島市中区の平和記念公園にある原爆の子の像の建立に関わった神奈川県の遺族代表を取材する。「横浜大空襲について学ぶことはあるが、原爆被害を考える機会は乏しい。被爆者の証言を聞く機会が少なくなる中、その声を地元で伝えたい」と話した。

 研修は2002年度に始まり、今回までに157人が参加した。参加者は研修中に取材した内容を地元紙で報道する。(山下美波)

(2019年7月29日朝刊掲載)

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