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静寂な空間 映像でPR 長崎の追悼祈念館

 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(黒川智夫館長、長崎市平野町)がPR映像を制作し、ホームページや隣接の長崎原爆資料館で公開している。今後、動画投稿サイト「ユーチューブ」でも流すほか、本年度中に英語、中国語、韓国語の各言語に翻訳して公開することにしている。

 映像はショートバージョン2本(各15秒)とロングバージョン(3分間)の計3種類があり、落ち着いた音楽は静寂な祈りの空間をイメージした。ロングバージョンでは「追悼空間」や「遺影・手記閲覧室」など館内を説明する字幕やナレーションを付けている。

 それぞれの動画では「HEAR THE VOICES(声を聞いて)」とのメッセージを表示。館内に並ぶ被爆者の手記を読み、犠牲者の声を聞いてほしいとの願いが込められている。黒川館長は「映像を見て、静かに祈ったり、親子で手記を読んで学んだりする場だと知ってもらえたらうれしい」と話した。

(2019年7月29日朝刊掲載)

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