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宇宙監視レーダー 山口県平和委 反対申し入れ

 山口県平和委員会は29日、防衛省が山陽小野田市に計画する宇宙監視レーダー建設に反対するよう求める申し入れ書を、県へ提出した。「宇宙の軍事目的利用を強める」と訴えている。

 レーダーは米軍や宇宙航空研究開発機構(JAXA)と情報共有し、24時間体制で宇宙空間を監視。宇宙ごみや不審な人工衛星を警戒する。同市の海上自衛隊施設跡地に建設を予定し、2023年度の運用開始を目指している。

 同委員会の吉岡光則会長ら4人が県庁を訪問。「真の目的は中国やロシアのキラー衛星の監視。宇宙の軍事的な情報を米軍に提供するのは明白だ」と指摘し、村岡嗣政知事宛ての反対の申し入れ書を手渡した。

 市は8月下旬に同省職員を招いた住民説明会を予定する。

 県防災危機管理課は「住民に不安があるのであれば、国の責任で丁寧な説明をしてほしい」と話した。

(2019年7月30日朝刊掲載)

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