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ヒロシマの惨禍 継承へ 平和の思い アートに 中区で作家2人作品展

 絵画やグラフィックデザインを手掛ける2人の作家による「原爆・平和アート展」が29日、広島市中区の中国新聞ビル1階ロビーで始まった。8月2日まで。無料。

 安佐南区の深田利幸さん(81)が絵画22点、廿日市市の小島信行さん(55)がポスター7点を出展する。深田さんの作品は自身の被爆体験を基にした絵本の原画。建物の下敷きになっている自らの姿、家を失い路頭に迷う人たちの様子を描いている。小島さんは、折り鶴や原爆ドームなどをモチーフに被爆地の平和の願いを表現している。

 深田さんは「作品を通じて、若い人たちに今の平和を見つめ直してもらいたい」と強調。小島さんは「平和について考えるきっかけにしてほしい」と話している。午前9時半~午後6時。最終日は午後4時まで。(太田元)

(2019年7月30日朝刊掲載)

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