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放影研 被爆者側に 広島の団体、公開質問状

 原爆投下直後の広島に降った「黒い雨」の指定地域拡大を求める広島県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会(高野正明会長)と県被団協(金子一士理事長)は27日、放射線影響研究所(放影研、広島市南区)に対し、被爆者の立場に立った研究を求め、福島第1原発事故の放射線影響への見解をただす公開質問状を提出した。

 両団体の計20人が放影研を訪ね、「雨を浴びた多くの住民が病気に苦しんでいる。被害を受けた地区に来て影響を調べてほしい」と訴えた。

 質問状では、放影研が残留放射線や内部被曝(ひばく)の影響を過小評価していると指摘する。質問状を受け取った放影研の秋本英治事務局長は1カ月以内に回答する考えを示した。(田中美千子)

(2013年3月28日朝刊掲載)

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