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山口県と四国電 原発安全協定

 山口県は27日、四国電力と原子力安全協定を締結したと発表した。同県上関町八島の一部が同社の伊方原発(愛媛県伊方町)の30キロ圏内に入るため、2012年春から協議を始めていた。

 文書では、異常発生時の迅速な県への通報▽年1回程度、実務者間で会合を開き、四国電力側から原発の運転状況や核燃料の管理状況、施設の重要な変更計画を情報提供▽県民に損害を与えた場合の誠意ある賠償▽災害対策への連携―の4項目を合意。上関町への異常時の通報は県からするとしている。

 山口県の二井関成前知事が協定締結の意向を表明した12年5月の会見以降、担当者間で協議を進め、今月22日付の文書で合意した。

 また県はこの日、県防災会議(会長・山本繁太郎知事)を県庁で開き、原子力災害を想定した初の県地域防災計画を承認した。八島全体を緊急防護措置区域(UPZ)に設定し、事故レベルに応じた組織体制などを定めた。(金刺大五)

(2013年3月28日朝刊掲載)

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