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広島音頭 巡って手ほどき 盆ダンス向け「踊り子隊」

 10、11日に広島市中区の旧市民球場跡地である「ひろしま盆ダンス」を盛り上げるため市民有志で結成した「広島音頭踊り子隊」が、市内の公民館などで踊りの普及活動に励んでいる。

 県民踊協会の会員の指導を受けた高校生~30代の隊員が手分けして、公民館や児童館を巡っている。7月29日には中区の吉島公民館を隊員3人が訪れ、地元の女性会などからの参加者33人に手ほどきした。

 隊員は、一つ一つの動きをゆっくり実演して見せた後、参加者と輪になって繰り返し踊った。隊をまとめる市青少年センター(中区)の担当者が、ひろしま盆ダンスの原点となった「戦災供養盆踊り大会」や、広島音頭の歌詞と振り付けに込められた平和への願いなどを説明した。

 参加した石本都美江さん(70)は「若い人たちがこの踊りを広めることに大きな意味があると思う」。隊員の広島女学院大4年、横山栞奈(かんな)さん(21)=岩国市=は「広島音頭に込められた願いが多くの人に広まるといい」と話していた。

 31日には、中区の中央公民館を隊員5人が訪れ、住民たち9人に指導した。今後、盆ダンスの本番までに中区の白島児童館、竹屋公民館にも出向く予定。(太田元)

(2019年8月1日朝刊掲載)

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