まち短信 折り鶴3万8千羽ささげる
19年8月2日
海田町老人クラブ連合会女性部のメンバーが1日、広島市中区の平和記念公園を訪ねて原爆の子の像に折り鶴約3万8千羽をささげた。犠牲者の冥福を祈り、核兵器廃絶を願った。
女性部は約10年前から毎年、原爆の日の前にメンバー約700人が作った折り鶴を届けている。毎年1人で3万5千羽を折る女性もいるという。この日は、女性部長の竹永和子さん(88)=幸町=や連合会事務局長の清水洸さん(73)=蟹原=たち5人が同公園を訪れ、折り鶴を納めた。「核兵器廃絶」などと書いた短冊も添えた。
竹永さんは高等女学校3年の時、広島市吉島地区の工場内で被爆したものの無事だった。だが、2歳年下の妹は市内の別の場所で被爆し、亡くなったとみられる。「あの日が近づくと、妹を思い出し胸が痛む。同じようなつらい思いを誰にもしてほしくない。世界から争いがなくなるよう願いを込めた」と話した。
(2019年8月2日朝刊掲載)
女性部は約10年前から毎年、原爆の日の前にメンバー約700人が作った折り鶴を届けている。毎年1人で3万5千羽を折る女性もいるという。この日は、女性部長の竹永和子さん(88)=幸町=や連合会事務局長の清水洸さん(73)=蟹原=たち5人が同公園を訪れ、折り鶴を納めた。「核兵器廃絶」などと書いた短冊も添えた。
竹永さんは高等女学校3年の時、広島市吉島地区の工場内で被爆したものの無事だった。だが、2歳年下の妹は市内の別の場所で被爆し、亡くなったとみられる。「あの日が近づくと、妹を思い出し胸が痛む。同じようなつらい思いを誰にもしてほしくない。世界から争いがなくなるよう願いを込めた」と話した。
(2019年8月2日朝刊掲載)