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両平和式典 首相出席へ 7年連続

 菅義偉官房長官は2日の記者会見で、安倍晋三首相が広島、長崎の「原爆の日」に合わせ、6日に広島市中区である平和記念式典、9日に長崎市である平和祈念式典に出席すると発表した。安倍首相が両被爆地の式典に出るのは7年連続で、第1次政権時代の2007年を含めて8回目となる。

 広島では式典であいさつをした後「被爆者代表から要望を聞く会」に出席。首相は昨年、5年ぶりとなる原爆養護ホーム訪問で「神田山やすらぎ園」(東区)に被爆者を見舞ったが、ことしは現時点で予定に入っていない。根本匠厚生労働相が「倉掛のぞみ園」(安佐北区)を訪れる予定。

 首相のあいさつの内容について、菅官房長官は「直前まで検討する」としながらも、「式典の趣旨を踏まえたものにすると考えている」と説明した。

 「原爆の犠牲になられた方々への哀悼の誠や、唯一の戦争被爆国として広島、長崎の悲劇を繰り返してはならないという決意を示す」とし、「核兵器のない世界の実現に向けた決意表明をする」と述べた。

 被爆者が求める原爆症認定基準のさらなる見直しを巡っては「認定できるものは認定している」と主張。「今後も引き続き被爆者の個別事情を考慮し、柔軟に認定を行うよう努める」とした。

(2019年8月3日朝刊掲載)

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