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ピッチに刻む 平和の願い サンフレ・ピースマッチ

 3日に広島市安佐南区のエディオンスタジアム広島であった、J1サンフレッチェ広島―札幌戦が、サッカーを通じて恒久平和や核兵器廃絶を訴える「ピースマッチ」として開催された。

 選手は原爆投下の8月6日を表す背番号「86」入りのユニホームで入場。広島市安佐北区出身で被爆4世の川辺駿選手(23)が「被爆地のクラブとして平和の思いを発信したい」などと宣言。約1万3千人の観客が、ハーフタイムに被爆からの復興を象徴する色「緑」のゴム風船を飛ばした。

 ピースマッチは昨年に続き2回目。広島の元選手と市内を巡る平和学習ツアーなどもあった。スタジアムで原爆の悲惨さを学ぶ講座を受けた広島市南区の小学4年長原昊毅(とおき)さん(9)は「平和でないとサッカーもできない。早く核兵器を世界からなくしてほしい」と思いを新たにした。(山成耕太)

(2019年8月4日朝刊掲載)

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