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犠牲の子や教員 悼む 中区で児童生徒ら慰霊祭

 原爆で犠牲になった国民学校の子どもや教職員たちの慰霊祭が4日、広島市中区の平和記念公園南側の緑地帯にある「原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑」の前であった。

 遺族や市内約50の小中学校の児童生徒たち約500人が参列した。全員で黙とうをした後、児童生徒を代表して三篠小6年森田陽香さん(12)=西区=が「平和を語り継ぎ、戦争や核兵器がなくなることを信じ生きていく」と誓った。参列者は千羽鶴や花束を手向け、碑に手を合わせていた。

 佐伯区の渡辺妙子さん(86)は、妹の木村邦子さん=当時(7)=たち家族3人を亡くした。「ここに来ると『おねえちゃん』といつも後を付いて来た妹の顔が浮かぶ。原爆だけは二度と使ってはいけない」と話していた。(今井裕希)

(2019年8月5日朝刊掲載)

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