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　広島市は４日、台風８号の接近を受けて協議していた６日の平和記念式典の開催について、予定通りに平和記念公園（中区）で営む方向で準備すると発表した。広島県への影響が小さいとする台風情報を基に判断した。「今後も台風の進路を注視しながら、適切に対応する」としている。

　市は４日午前に広島地方気象台が発表した台風情報を基に、６日午前８時に開式できるよう準備を進めることを決めた。ほぼ設営を終えた会場のテントについても、現時点で解体の必要はないとしている。

　広島地方気象台によると、台風８号は４日午後５時時点の予報で、５日午後から６日にかけて九州に近づき通過する恐れがある。６日朝の広島市内は、風速２５メートル以上の暴風域、暴風警戒域にはいずれも入らない見通しで、現時点では曇りの予報となっている。

　一方、６日に中区で予定していた国鉄原爆死没者慰霊式は、台風の影響を考慮して１１日に延期となった。（野田華奈子）

（２０１９年８月５日朝刊掲載）