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原爆ドーム前 復興の歌声 福島・葵高生が3曲 ピースマイルフェスタ

 「中高生ピースマイルフェスタ」に出演する福島県会津若松市の葵高の合唱部員30人が29日、広島市に到着した。中区の原爆ドーム前で、平和への祈りと復興への願いを込めて3曲を歌った。

 原爆がテーマの「折り鶴」、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」、「春よ、来い」を、春風に乗せて爽やかに歌い上げた。観光客ら約200人が、立ち止まって聞き入っていた。

 広島市の松井一実市長も駆け付け、「復興の象徴の地である広島で歌を披露し、平和な未来を誓ってほしい」と激励した。

 合唱部員は、中国新聞ジュニアライターの案内で平和記念公園内を巡り、原爆の子の像に持参した千羽鶴をささげた。原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館も見学した。部長の2年佐々木奈央さん(17)は「街を復興させた広島の人たちの力に感動した。福島も広島のように、平和を発信できる地にしたい」と話していた。

 フェスタは中国新聞社が主催し、30日午前10時から、中区の中国新聞ビルで開かれる。中国新聞ジュニアライターが企画・運営し、中高生たちが音楽や話し合いを通して平和について考える。(増田咲子)

(2013年3月30日朝刊掲載)

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