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英語で平和への思い 大使へ広島市内の中学生

 6日の広島市の平和記念式典に参列する駐日大使たちに、市内の中学生が自ら考えた平和のメッセージを英語で伝えるイベントが5日、中区のホテルであった。中学2、3年生計20人が15カ国や欧州連合(EU)の大使たち計27人に平和への思いを伝え、交流した。市教委の事業の一環。

 生徒は大使や書記官に一対一で向き合い、思いを伝達。安佐南区の大塚中3年和田奏乃香さん(14)はイランの大使に「互いの意見が違っても戦争ではなく、話し合って理解する平和的な解決策をとってほしい」と訴えた。同区の高取北中3年の大原恭行さん(14)はコンゴ共和国の大使に「コミュニケーションをとることで平和をつくって」と伝えた。

 生徒は5月から被爆体験伝承者の講話を聞いたり、平和記念公園(中区)で外国人観光客にインタビューしたりして、メッセージを考えた。参加した在日アンゴラ大使館のルイ・オルランド・シャビエル大使(64)は「核兵器のない世界を望む。広島での出来事が二度と起こってはいけない」と平和への思いを新たにしていた。(山下美波)

(2019年8月6日朝刊掲載)

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