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平和行事

小屋浦の原爆慰霊碑学ぶ 7日初の集い

 原爆投下後に多くの被爆者が救護された坂町小屋浦地区で、犠牲者を弔う原爆慰霊碑について学ぶ集いが7日午前10時、小屋浦ふれあいセンターである。碑を管理する地元の「原爆慰霊碑を守る会」が初めて開く。参加無料。

 テーマは「小屋浦の原爆慰霊碑が語りかけること」。碑に詳しい東京の元高校教諭竹内良男さん、原爆資料館ピースボランティアの多賀俊介さんが講師を務め、原爆投下後の小屋浦の状況や、地元住民が1987年に碑を建てた経緯などを紹介する。呉市の三津田高放送部が制作した映像作品の上映もある。

 一帯では、広島市内から運び込まれ亡くなった被爆者が埋葬され、碑は確認された93人の名を刻む。慰霊碑は昨年7月の西日本豪雨で被災し、訪問者の安全のため、今夏に地区内の小屋浦公園に移設した。

 同会の西谷敏樹代表(73)は「地域の慰霊碑に込められた思いを改めて知る機会にしてほしい」としている。西谷代表☎082(886)8533。

(2019年8月6日朝刊掲載)

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