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広島県北各地でも追悼式 原爆の歴史「伝える」

 広島への原爆投下から74年となる6日、県北各地でも原爆死没者の追悼行事が営まれた。

 広島陸軍病院庄原分院山内病棟があった庄原市山内町での慰霊祭には約80人が参列した。臨時病棟となった山内西国民学校(現山内小)に近い山内自治振興センターで焼香した山内小6年中日菜向(なか・ひなた)さん(12)は「自分たち若い世代が山内の歴史を伝えていく」と決意を語った。

 山内地区社会福祉協議会が主催した。地元の被爆者団体が発行した手記集によると、山内西村(現庄原市)が被爆から3日後に病棟を開き、88人が亡くなったという。

 同市東本町の宝蔵寺では、市仏教会主催の追悼法要があり、各宗派の僧侶17人と市民17人が読経した。三次市三良坂町の三良坂コミュニティセンターでの「三良坂平和を願う会」主催の追悼式には、三良坂中の全校生徒を含む約110人が参列し、献花台に菊の花を供えた。(伊藤友一、永井友浩、石川昌義)

(2019年8月7日朝刊掲載)

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