×

ニュース

戦争なき未来「僕らの使命」 安佐北区・大竹・湯来

 広島市安佐北区安佐町鈴張の鈴張小近くにある鈴張慰霊碑に6日、折り鶴の奉納台が設けられた。同小と、碑を管理する鈴張遺族会が共同で製作。この日の慰霊祭には同小の児童や遺族ら約50人が出席し、約600の折り鶴を奉納して恒久平和を祈った。

 台は高さ150センチ、幅60センチ、奥行き40センチ。前面が透明板で裏面に「平和への願いを、学校と地域が一緒になって持ち続けたいと思います」と記されている。同小の野地正和校長(64)は「子どもが通るたびに折り鶴に込めた平和への思いを新たにできる」と話していた。

 大竹市原爆被爆者協議会は同日、原爆死没者追悼・平和祈念式典を市総合市民会館で開いた。被爆者や遺族、小中高生たち約380人が参列。小方中3年西川翔也さん(14)は「戦争のない未来をつくること。それが僕たちにできる最大の使命」と訴えた。

 広島市佐伯区湯来町の市湯来福祉会館でもこの日、慰霊式があり、町内の被爆者や遺族、湯来中の生徒たち約90人が核兵器廃絶を祈った。

(2019年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ