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平和紡ぐ中高生の力 広島でピースマイルフェスタ 「寛容」や「信頼」 宣言発表

 「中高生ピースマイルフェスタ」(中国新聞社主催、ヒロシマ平和創造基金後援)が30日、広島市中区の中国新聞ビルで開かれた。10代の若者たちが、音楽や話し合いを通して平和な未来や復興について考え、宣言文「私たちのピースマイル」にまとめた。

 約400人が参加。鈴峯女子中・高吹奏楽部(西区)と安田女子中合唱部・高音楽部(中区)、原発事故のあった福島県から招いた葵高合唱部(会津若松市)が、それぞれ演奏や歌を披露した後、来場客と一緒に、SMAPの「世界に一つだけの花」を合唱した。

 ワークショップでは、約150人が被爆体験の聴講や平和絵本の制作など七つのテーマで話し合った。「フクシマの今」では、放射性物質の除染が進まず復興の道のりが遠い現状を葵高生が説明。「いじめって?」ではインターネットのテレビ電話でドイツの大学生とも意見を交換した。中学、高校の平和活動などを紹介するブースも14設けた。

 「フィナーレ」でフェスタを企画・運営したジュニアライターが宣言文を発表。「寛容な気持ちを持つ」「相手を信頼する」「時には弱音を吐く」など七つの行動目標を掲げ、拍手で賛同を得た。

 葵高は、東日本の被災地を支援する中国新聞社などの「届けよう 希望 元気 キャンペーン」の一環で招待した。(二井理江)

(2013年3月31日朝刊掲載)

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