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ドームにともす「平和」 キャンドル5000個にメッセージ

 子どもたちが平和への祈りを込めて作った「ピースキャンドル」が、広島市中区の原爆ドームを囲んだ。約5千個がともされ、平和の尊さをアピールした。

 キャンドルは、市内の小学校や広島県内の特別支援学校の子ども、広島を訪れた修学旅行生たちが牛乳パックにろうを流し込んで制作。側面に「戦争をなくそう」「各国が手をとりあって」などとメッセージがつづられ、折り鶴やハトの絵も描かれている。午後7時にともされると、メッセージや絵が浮かび上がった。

 広島青年会議所が1997年に始め、2002年からNPO法人「ひろしま点灯虫の会」が引き継いだ。継承のシンボルとして原爆ドームを描いた本川小6年の田中乃愛(のあ)さん(12)=中区=は「私たちの次に生まれてくる子どもたちに、平和への願いが伝わるよう思いを込めた」と見つめていた。(石井雄一)

(2019年8月7日朝刊掲載)

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