×

ニュース

松江と福島ゆかりの2人 音楽家が原発語り合う

 島根県松江市在住のシンガー・ソングライター浜田真理子さん(48)と、福島県出身のミュージシャン大友良英さん(53)が、原発のあり方などを語り合うイベントが29日夜、同市内であった。55人が2人のトークに聞き入った。

 大友さんは福島第1原発事故後、福島市での大規模なアートイベントの開催など、支援活動をした経験を紹介。「原発事故がなければここまで行動はしなかったと思う。この『失敗』を、子どもの世代に残してはいけないと思う」と話した。

 浜田さんは「立地する松江には原発で働く人も多い。原発が『いる』『いらない』というより、経済や雇用、地方と都市の関係を含め、まず原発のあり方を学ぶことが大事だ」とした。

 松江市のNPO法人サードプレイス研究会の主催。各界のゲストを迎え、放射線や福島県の現状などについてを学ぶ「スクールMARIKO」のプレイベント。初回は4月20日、同市内で放射線衛生学者の木村真三さんを招き開く。同研究会メールschoolmariko@gmail.com(明知隼二)

(2013年3月31日朝刊掲載)

年別アーカイブ