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中高生パワーで奏でる平和 広島でピースマイルフェスタ開幕

 音楽や話し合いを通し、若い力で平和な未来を切り開こうと「中高生ピースマイルフェスタ」(中国新聞社主催、ヒロシマ平和創造基金後援)が30日午前、広島市中区の中国新聞ビルで開幕した。

 鈴峯女子中・高吹奏楽部(広島市西区)のファンファーレでスタート。実行委員長のAICJ高(安佐南区)2年坂田弥優さん(17)が「いろんな人たちと新しいつながりをつくり、みんなで平和と笑顔の花を咲かせましょう」とあいさつした。

 午前中の音楽ステージで、最初に登壇した同吹奏楽部は、原爆をテーマにしたオリジナル曲「広島の朝の歌」など7曲を披露。続いて安田女子中合唱部・高音楽部(中区)が被爆ピアノの伴奏で、広島のわらべうた「烏(からす)かねもん勘三郎」など4曲を歌った。

 原発事故の起きた福島県から招いた葵高(会津若松市)合唱部は復興をイメージさせる「ポラーノの広場」「ここから始まる」など5曲を熱唱。最後は、観客も交えて「世界に一つだけの花」を歌い、平和と復興へのハーモニーを奏でた。

 会場にはブースも14開設。基町高(中区)の生徒が平和をテーマに描いた鉛筆画をはじめ中高生の活動などを紹介した。午後は、ワークショップで平和について考えを深める。

 フェスタは、中国新聞ヒロシマ平和メディアセンターを拠点に活動するジュニアライターが企画・運営。葵高合唱部は、東日本大震災被災地を支援する中国新聞社などの「届けよう 希望 元気 キャンペーン」の一環で招いた。(二井理江)

(2013年3月30日夕刊掲載)

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