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菅元首相「原発が争点」 参院山口補選 祝島訪れ強調

 民主党最高顧問の菅直人元首相が31日、中国電力の原発建設計画に反対する住民が多い山口県上関町祝島を訪れた。同党推薦候補を含む5人が立候補する参院山口補選(4月11日告示)に関し「自民党が勝てば原発建設が進む」と述べ、原発政策が重要な争点になるとの認識を示した。

 菅氏は祝島公民館であった交流会で住民約150人に福島第1原発事故の対応を指揮した経験を語り、「一番の安全は原発がなくなること」と強調。民主党政権が掲げた「2030年代に原発ゼロ」の方針を見直した安倍政権を批判した。

 同補選と今夏の参院選に関し「自民党が大勝すれば原発推進を国民が支持したことになり、上関での建設や再稼働が進む」と強調。安倍政権に方向転換させるため「何としても勝ちたい」と述べた。

 同党の細野豪志幹事長もこの日、同補選の応援のため下松市で講演。会見で「党としても原発ゼロを目指してあらゆる政策資源を投入する方針を掲げている」と脱原発を争点化する姿勢を強調した。(久保田剛、金刺大五)

(2013年4月1日朝刊掲載)

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