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被災地の犬猫 保護活動報告 NPO 広島で写真展

 NPO法人犬猫みなしご救援隊(広島市安佐北区)の活動を紹介する写真展が1日、中区の中国新聞ビル1階ロビーで始まった。東日本大震災の被災地で犬や猫を保護する活動内容を報告する。無料。12日まで。

 震災直後から約1年間に撮影した52点を展示。宮城県岩沼市で津波に流された飼い犬を海岸沿いで発見した場面や、福島県葛尾村の民家で置き去りになっていた猫を救う様子などが並ぶ。来場した中区の主婦中村陽子さん(73)は「動物は飼い主を待ち続け、懸命に生きてきたんですね」と話していた。

 救援隊の中谷百里理事長(51)たちはこれまで、被災地で約1400匹の犬猫を保護した。うち600匹を飼い主に戻し、800匹は安佐北区の保護施設などで預かっている。

 写真展は、被災地の子どもたちを支援する「届けよう 希望 元気 キャンペーン」(中国新聞社、中国新聞中国会連合会主催)の一環で企画。6日午後1時半からは中国新聞ホールで、救援隊の活動を基にした演劇も上演する。事務局Tel082(236)2555。(有岡英俊)

(2013年4月2日朝刊掲載)

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