×

ニュース

核廃絶 広島と連帯望む アフガン・チェルノ協会長 市長も「共感」 広島

 チェルノブイリ原発事故の被災者たちを支援するウクライナの非政府組織(NGO)「アフガン・チェルノブイリ協会」のアレクサンダー・リャベッカ会長が1日、広島市役所に松井一実市長を訪ね、核兵器廃絶に向けた連携を求めた。

 協会は1986年の原発事故で消火活動に当たった元軍関係者たちが結成。旧ソ連のアフガニスタン侵攻(79年)で派兵された元軍人や遺族も支える。

 ウクライナは旧ソ連崩壊の91年から96年までに、保有する核弾頭約1800個を撤去した。リャベッカ会長は「核の悲劇を繰り返さないためにも広島と連帯できれば」と述べ、松井市長も「共感できる」と応じていた。

 リャベッカ会長たち協会の6人は、原爆被害を学ぶため3月30日に広島入り。原爆資料館(中区)なども訪れた。3日に帰国する。(田中美千子)

(2013年4月2日朝刊掲載)

年別アーカイブ