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長崎原爆死没者 山口でも黙とう 署名応じない知事に批判も

 長崎原爆の日の9日、原爆死没者を悼む祈念式が山口市役所駐車場であった。同市の平和団体「山口折鶴の会」が開き会員や市職員たち約30人が参列した。静かに祈りを捧げる一方、参加者からはヒバクシャ国際署名に応じない村岡嗣政知事へ批判の声も上がった。

 同会の杉田信夫事務局長が来年に米ニューヨークの国連本部である核拡散防止条約(NPT)再検討会議に会員1人を派遣することを報告した。続いて県原爆被爆者支援センターゆだ苑(元町)の岩本晋理事長がヒバクシャ国際署名に応じない村岡知事について「核兵器廃絶のために動かない首長は要らない」と厳しく批判した。

 全員で祈りの歌を歌った後、敷地内にある非核平和都市宣言碑に折り鶴3千羽を手向け黙とうした。

 この日はゆだ苑でも追悼式典があり、長崎市で原爆がさく裂した午前11時2分に合わせて参列者約30人が黙とうした。

(2019年8月19日朝刊掲載)

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